はじめての工作 その12 調子の悪いパソコンをなおしてみた
ひさびさのはじめての工作です。
パソコンが壊れたので廃棄する予定だとのかたがおられました。
いつもでしたら、それを引き取るという提案をするところですけど、どうやら次を購入する予定がないとのこと。
それなら動くかどうか少し見てみましょうということで久々のパソコン修理です。
動作しているものをアップグレードすることも出来ますが、その場合はあまり手を入れられません。
自分のですとデータがなくなったりしても困らないようにしてやれますが
他人のPCは格納されているデータそのものも触りたくありませんし、それが消失してしまっては大変です。
しかし、捨てる気というのでしたら、思い切った手も使えます。
さて、さっそく貸していただいて持ってきたところ10年前のPCです。
これは今ですとギリギリ使えるか使えないかのレベルのはずです。
さて、電源を入れてみました。
なるほど、BIOSは立ち上がりますが、Windowsの起動画面に入ると永遠にくるくるカーソルが回っている感じです。
これは破壊されているようではないということだけはわかります。
しかし、どこがおかしいのかはこれだけでは判定できません。
そこで、とりあえず放っておいたところ、数十分たつと立ち上がりました。
これは使えないかなと。
もちろん、動きだしても遅いのなんのって。
正常に起動するものの、立ち上がりが異様に遅い。
HDDが壊れているまたは壊れかけていると思ったのでSSD換装を視野に入れていましたが、
なにやらそんな感じでもなさそうです。
HDDのセクタ異常は起こっていないようです。
しかし、HDDが遅いのは理解できますが、データを見るとそれなりに動いているようです。
そこでメインメモリをみたところ2GBでした。
これはWindows10では致命的です。
もともとWindows7を使っていたようですが、そのまま使っても問題ない使用方法だったようですが、
アップグレードしてしまったので、とたんに、メモリ不足となったようです。
とりあえずメモリは必要ですが、これを追加したら、大丈夫とはならないのは動きからみて明白です。
そこで、メモリは場合によっては捨てる覚悟で購入しました。古いメモリなんか持っていてもどこにも使えません。
さて、メモリが届くまでにとやったことは、使っていないだろう起動時に動作させるソフトウエアを次々と
切っていきました。
遅いPCはアンインストールも大変です。時間が恐ろしくかかります。
そのつぎにレジストリを整理しました。予想どおり、恐ろしい数の使っていないレジストリが残っていました。
これらを全部削除です。
いまどきのSATA仕様のHDDでは問題にならない断片化も行いました。
HDDはどちらにしてもいまいちみたいですが、交換するには時間もかかりますし、費用もかかりますので、
今回は見送りです。
さて、届いたメモリを追加して、起動したところ、おっ使えるなこれぐらいならというレベルに復帰しました。
速度改善はメモリ追加分程度しか速くなっていませんが、起動時に組み込まれるソフトウエアのいくつかに削除だけでも
相当時間のかかるものがありました。
10年前ですから、配布を中止しているものなどを立ち上げることにもなりますので、
そのあたりがネックになっていたようで、起動時間は以前に比べ劇的によくなりました。
もっとも、このハードでは、このあたりが限界かと思われます。
パフォーマンスモニターではHDDがいまいちの動きを相変わらずしていますので、メモリをもう少し追加するか
やはりSDD換装のような気がします。