はじめての演劇 その29 活舌をよくするための「あいうえお」発声。これは私には難しい。
劇団では新人劇団員を周りの劇団員となじませようとするためのゲームがいくつもあり
私も参加させていただき、面白いなあと思ったものです。
企業の研修では、知らない者同士でのグループワークをする前に、アイスブレークというお互いの
気持ちをなごますことをよくやります。
そういうところにも十分使えるだろうなというゲームです。
もっとも、劇団ですので、話すだけでなくジェスチャーなどを入れる動きの大きなものです。
園児相手のゲームのような気分にすらなります。
公演が近づきますと、メンバーは固定されていますので、お互いは良く知っているという
関係になるため、劇団らしいものにかわります。
そのひとつが活舌をよくするための発声です。
早口言葉を話すとかいうのも過去にはやりましたけど、ある意味、もっと本格的な発声練習です。
この記事を読まれたかたは是非やられてみるといいと思います。
劇団の稽古としては常識らしいです。
50音を順番に発声するわけですけど、ただ、あいうえお、かきくけこ
ではありません。
まず あいうえお というア行だとします。
それをひとつづつずらしていきます。
あいうえお の次は いうえおあ です。
あいうえお
いうえおあ
うえおあい
えおあいう
おあいうえ
これで一周しました。
これをカ行やサ行と、ずっとやっていきます。
濁音のつけたたとえばガ行もです。
これを発声すること自体簡単ではないんですけど、劇団経験者は
何も見ないで、これらを順番に言えるんです。
私などは印刷物をもらって読みながらやるわけですけど、経験者は
その必要がありません。
こんなところで、経験ありなしが明確に出てきます。
活舌だけでなく、大きなホールでない限り、マイクは使いませんので、肉声で客に語りかけます。
そのため、小さな声しか出せないときは、大きな声で話す練習をするそうです。
たまたま、私は大きな声を出して話せるので、その指導はうけずにすみました。
いろいろあります。それが経験ということでしょう。
どれだけ小さな公演だとしても、劇団の一員として舞台にたつことが出来るのは
誰でも出来ることではありません。
入団してからも、舞台にたつことは、はじめから考えていませんでしたが、
こうやって少しの時間でも
舞台に立たせてもらえるのは皆さんに感謝しかないです。