シニアになる前にやっておいたほうがいいこと 長い間に出来上がった余計なプライドはすぐに捨てましょう
プライドそのものは、人間として必要なものです。
しかし、シニアを意識したぐらいの年齢では不必要どころか邪魔になるプライドがあります。
それは自分の出来ないことを簡単に認めないといったところで現れるプライドです。
若い人に指摘されたりするときには強く出てきます。
社会人となって管理職になりますと組織上の部下が出来ます。
もちろん、それまでは上司に指示されっぱなしだったでしょうし、管理職になっても
上位の管理職には相変わらず指示されます。
指示だけでなく叱咤も多かったことでしょう。
今度はそれを部下に対して行います。
これはあくまでも職務上の話であって、組織外の人に通用する話ではありません。
にも関わらず、組織と関係ない人に対しても、組織の人と同じ扱いを
してしまうことになります。
組織の中では役員であったり部長であったりしてそれなりの地位を得ていたとしても、
組織から離れたら何ひとつ力をもたない人にまあいや降格されるわけです。
若いときであれば降格されたら、転職するといった手もありましたが、シニアであれば
転職も何も必要としてくれる組織などまわりにはないわけです。
それでも管理職だったときの気持ちを持ち続けてしまうわけです。
そんなことぐらいわかっていると言うかたもいるでしょうけど、
私が思うに、頭ではわかっていても、体がわかってくれないといった
ことがほとんどの人で起こります。
自分がそうであるか、そうでないのかを確かめる方法は簡単です。
中学生や高校生あたりと同じ土俵で何かひとつのことをするような場に
参加してみればわかります。
そこまで若くなくても、大学生でもいいかと思います。
彼らと同じ目線でひとつのことを気持ちよくやれるかどうかです。
私などは、劇団、空手、英語と中学生もいるところへ参加していますが
そういうところに一度お試しでも参加してみるといいかと思います。
教える立場ではなく、同じく学ぶ立場で参加するわけですから、
まったく同じ土俵です。
そこで合わないと思ったとしたら、まさに不必要なプライドが自分を支配していると
認めましょう。
そのプライドを持っていると、新しい人間関係を構築したり、いろんな方から教えてもらったり
することを真っ向から拒絶してしまうことになります。
現役時代の5倍もの自由な時間が出来るであろうリタイア後に孤独で衰えるだけの
人生を送ることになるとすれば、それはあまりにも寂しい話です。
そして毎日ごろごろテレビや動画を見るといった「時間だけがある」という
状態は人生を無駄にしているようにも思えます。
不必要なプライドはすぐに捨てられるかといえば、それも簡単ではありません。
時間がかかります。
それゆえ、シニアになる前に、今まではあり得なかった、特に若い人たちの
中に入って素直に教えてもらうほどの関係になりましょう。
そうはいうものの、向こうでこちらを拒否するのではと思われる方もいるかもしれませんが、
それはないです。
若い純粋で頭のいい人はいっぱいいます。それが中学生であろうが高校生であろうが。
彼らはシニアを否定などしません。
知らないことを教えてくれると喜んでくれたりします。
さあ不必要なプライドをお持ちなら、さっさと捨ててしまいましょう。